
1987年に製作された『バグダッド・カフェ』〔オリジナル版=91分〕。アメリカ西部・モハーヴェ砂漠のモーテルにたむろする個性的な人々と、ドイツから来た旅行者ジャスミンの触れ合いが起こす小さな奇跡は、まるで自分もそこにいたかのように多くの人々の胸に刻まれ、斬新な映像と美しい音楽の魅力もあいまって、世界中に熱狂的なファンを生み出した。
日本では『レインマン』『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』『ニュー・シネマ・パラダイス』ら多くのヒット作が並んだ1989年に公開され、全国で興行収入3億円の大ヒットを記録、当時のミニシアター・ブームを代表する一作となる。
サビのフレーズが耳から離れない主題歌「コーリング・ユー」はアカデミー賞最優秀主題歌賞にノミネートされ、その後、80組を超えるアーティストがカバーするほどのスタンダード・ナンバーに。
1994年には、オリジナル版よりも長い〔ノーカット版=108分〕が『バグダッド・カフェ〔完全版〕』としてリバイバル上映、新たなファンを呼んでまたまた大ヒット。
そして製作から20年、この名作を後世に残すべく、パーシー・アドロン監督自らが再編集、なんと全てのカットについて色と構図(トリミング)を新たに調整し直し、最高に美しいバージョンの『バグダッド・カフェ』が誕生。2008年のカンヌ国際映画祭で初上映され、大きな歓声で迎えられたこの〔ニュー・ディレクターズ・カット版=108分〕が、いよいよ日本のスクリーンに。
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